短編小説 短編小説:『空白の椅子』 ストーリー葬儀が終わったあと、親族たちは慌ただしく帰っていった。静かになった実家の居間で、翔平は一人、湯気の消えた緑茶を見つめていた。時計の音だけがやけに大きい。祖母がいつも座っていた座椅子は、ぽっかり空いたままだった。九十二歳。大往生だと... 2026.06.04 短編小説